
ある。
(3)ATC環境テスト
この環境テストは、ボコーダが使用される疑似環境下での試験で、パイロットと管制官が疑似コックピットと管制室にてこの試験に参加する。現在まだ、このフェーズに達したボコーダは無い。
(4)AMSS用ボコーダ
会議では、インマルサットアエロ1サービスで使用予定の4.8Kbpsボコーダに注目し、ボコーダの選択プロセスに含める事が出来るか否か検討することとなった。
3.1.1.1.6.6.5 SARPs案及びガイダンス・マテリアル案
現在のSARPs案についてガード・タイムによる覆域の制限、直接空対空通信の実現方法等について英国が疑問を示したところ、それらの検討を含めて、次回パネル会議での勧告を目指して継続されることとなった。
会議では、ガイダンス・マテリアル案も確認し、今後のSARPs作成に使用することに合意した。
3.1.1.1.6.6.6 VDLモード3の試作機での室内及び飛行試験
米国ではVDLモード3のプロトタイプVHFディジタル無線機を開発し、室内実験及び飛行実験を実施した。今後覆域を広げ、リンク・マージンの予測を確認するための実験を行う予定である。
3.1.1.1.6.6.7 VDLモード3のシミュレーション結果
スペインからモード2とモード3双方の伝送遅延に関するシミュレーション結果が提出され、高密度空域等ではモード3に比べモード2の遅延がかなり大きくなることが示されたが、欧州諸国の対応は様々で、ATCデータリンク導入構想においても、当面はモード2までの利用が検討されている。
3.1.1.1.6.6.8 将来作業
(1)WG/Dは、今後もVDLモード3の開発を続けることとなった。
(2)本システムが既存のデータリンク及び音声系を将来的に置き換えるものとして開発されていることから、新しいシステムへの移行方式について検討することとした。
(3)その他の将来作業は議事項目8に示す。
3.1.1.1.6.7 議事項目5(航法及び監視用データリンクに関するSARPs案の作成進捗状況)
3.1.1.1.6.7.1 概要
通信運航特別部会(1995年)の勧告6/3に基づき検討が求められてきた航法及び監視用データリンク・システムについて、これまでスウェーデンが提案してきた自律同期型時分割多重アクセス(STDMA)が、航法及び監視用データリンクのひとつの候補としての“VDLモード4”として認められた。今回の会議では、従来からに機能に加えて、他のVDLモードと同様にATN対応が新たな機能として追加提案された。
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